非認知能力とは?
学校のテストで数字として表れる能力のことを「認知能力」と言います。一方でこの「非認知能力」は、認知能力以外の様々な「人間性」であり、数値としては評価しづらいけれど、人生を豊かにするために非常に重要です。
具体的には
意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力
などが挙げられます。
「どのように伸ばすことができるのか?」「どんな能力なのか?」疑問や不安を抱いているママも多いのではないでしょうか。
この記事では、非認知能力の必要性や、幼児期に伸ばすための関わり方・遊び方を解説していきます。
非認知能力に幼児期が重要なわけ
非認知能力はいつからでも鍛えることができますが、心も身体も大きく成長し、吸収する幼児期が人生の中で最も「非認知能力」を鍛えるために重要な時期です。
大人になってから鍛えようとすると、たくさんの労力と時間を要します。
幼児期のうちから、幼稚園や保育園での集団生活・家庭での生活の中で、非認知能力を意識したあそびや関わりが非認知能力の向上につながっていきます。
お家での非認知能力の高め方
1、外遊び
自然の中での外遊びには、全ての学びが詰まっています。自然の中には、室内にはない刺激がたくさんあります。特別な場所に行かなくても大丈夫です。散歩に出かければ公園や道端で、四季折々に移り変わる草花や木々を観察することができますし、虫を追いかけることにも意味があります。砂遊びや泥遊びも、触覚が刺激され、子供の頭の中では「どんなものを作ろうか」という想像力を働かせているでしょう。
公園の遊具で遊ぶときには、子供は自ら、「どうしたら上手に滑れるかな」「もっと早く上りたい」などと考えて工夫するという経験をたくさん積んでいきます。
この経験は忍耐力や粘り強さにつながり、成功したときには達成感を感じているのです。
2、ごっこ遊び
役を決めて遊び「ごっこ遊び」も非認知能力を伸ばすためにおすすめです。友達同士で話し合って遊びや役を決めるときには「コミュニケーション能力」「協調性」を高めることができます。
またどうしたらうまく演じられるか考えることで「想像力」を鍛えています。
3、工作
牛乳のパック、空き箱や段ボールなど、身近な資材を使って工作に取り組んでみましょう。
子供自身が「何を作ろうかな」「どこにくっつけようかな」と考えながら手を動かすことで、創造力・想像力を働かせています。
時にはうまくいかなかったり、失敗してしまうこともあるでしょう。その過程で最後までやりぬく忍耐力を鍛えることができます。
4、絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせは子供が体験したことのない世界を知ることができます。「次はどうなるんだろう」とイメージを膨らませて想像力を鍛えたり、登場人物の気持ちになって共感力を育むことができる遊びです。
5、家族のお手伝い
家の中でのお手伝いをしてもらうことも、非認知能力の向上におすすめです。洗濯物を畳む、ゴミ捨て、食事の準備など、簡単なものから挑戦してみましょう。終わった後は、ママやパパからの感謝の気持ちを伝えることが大事です。「自分は家庭の中に役割がある」「誰かの役に立っている」と実感することは、行動する意欲につながっていきます。
子供の人生を豊かにする
これからの時代は、IQやテストの点数を上げることよりも、「自分で考えて行動できる」「失敗しても粘り強く挑戦できる」非認知能力が重要です。
勉強をしたり知識をつけることは、大きくなってからいくらでも伸ばすことができます。しかし非認知能力を鍛えるには、吸収力の高い幼児期のうちが最適な時期です。
ママが正しい知識を持って子供に関わることで、子供の生きる力を育て、人生を豊かにすることができるでしょう。
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