子育て中に感じるママの悩みの多くが、どんなに頑張っても子供が変わらないということにあります。
この根底には子供とママの「気質」の違いが関係しています。
「性格」とは異なります。性格は育った環境によって変化していきますが、気質とは生まれ持った個性です。本人や周囲がいくら変えようとしても、なかなか変えることができません。
育児の中でうまくいかないと感じる時は、ママの育て方のせいではなく、子供が成長していないわけでもなく、子供の個性が関係しているのかもしれません。
それに気づかずに手を焼いていても、ママも悩みが増えて行く一方です。
子供の個性を理解するために、まずは生まれ持った気質についての知識をつけましょう!
トーマスの9つの気質
アメリカの心理学者トーマスが唱えた理論です。子供の生まれ持った気質を9つにグループ分けします。
1、活動の活発さ
活発に動いている時間の割合
2、規則正しさ
睡眠・食事・排泄など1日の生活リズムが正しいか
3、新環境への反応
新しい環境や初対面の人に会ったときの反応
4、新しい状況への適応
新しい環境・物事・人間関係に対してどれくらい適応できるか
5、反応の強さ
ある反応・行動を引き出すために刺激がどれくらい必要か
6、刺激への反応
外的・内的な刺激に対する反応がどれくらい強いか
7、機嫌の良さ
快・不快の感情をどれくらい表現するか
8、注意の逸れやすさ
外からの刺激によって、気が逸れやすいかどうか
9、粘り強さ
特定の課題に対しての粘り強さ
この9つの分類だけでも、人にはさまざまな気質があることがわかります。
この気質の割合は、人によって全く異なります。
育児をしていると、良いと思ってやってみた方法が全然刺さらなかった・・というケースはよくあると思います。これは、子供には個性があるため、子供が理解できる言葉や気分の乗り方が、一人一人違うからなんです。
トーマスの9つの気質をママが理解しておくと、
・周りの子はできるのに、うちの子はなんでできないんだろう?
・育児書に載っていたからうまく行くはずなのに
・私が小さい頃はこうだった
など、ママの中にある「普通」を押し付けずに育児ができるようになります。
反対に個性を認め、ママの考え方や声かけの仕方を変えてみるだけで、子供がすんなり順応してくれることが多いです。
まとめ
子供の気質は、持って生まれた個性であり簡単には変えられません。
ママはその気質を変えようとしてしまうと、子供とにらめっこになり、大抵はうまく行きません。「これはこの子の個性なんだ」と考えて、理解することが悩み解決の近道になります!
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