PART1で説明した通り、「譲り合いの心」が生まれるのは
4歳頃からと言われています。
・4歳以下の子供は、とにかく自分のやりたいこと・欲しいものは自分のもの!
と主張します。
・5~6歳の子供は、譲ることも必要だとわかっていながら、
理由をつけて自分の意見を主張したり、交渉するようになります。
・6歳以降の子供は、「みんな同じであるべき」と今度は公平性を主張するようになってきます。
この脳の成長も段階を経ているので
目安通りにいかない時もあったり、6歳以降も自分の意見を通そうとすることもあるでしょう。
逆に4~6歳の時期に
ものの取り合いなどの喧嘩を経験せずに成長してしまうと、
大きくなってから対処法がわからず子供自身が困ってしまいます。
この時期は積極的に他者と関わる経験をさせることが大事です!
ですから、兄弟喧嘩をするというのは
この「譲り合いの心」を育てる機会がたくさんあるということ。
では、どうしたら互いに譲り合えるようになるのでしょうか?
ママにできるアプローチの方法を紹介していきます!
兄弟喧嘩を減らせるアプローチ
①譲り合いができないとき
→「Iメッセージ」で伝える
・〇〇くんが優しくできて、ママはとても嬉しいよ
・2人が仲良く遊んでいると、ママも楽しい気持ちになるな
・2人が喧嘩をして痛い思いをすると、ママも悲しくなる
など、ママの気持ちを伝えます。
そうすることで、
譲り合うことが難しい年齢であっても
「ママが嬉しいならよかった」
「ママが悲しむことはやめよう」と考えることができます。
自分の気持ちを押し殺して
「譲らなきゃいけない」と思うのではなく、
自ら「譲ってあげよう!」と思えるのがベストですよね。
②気持ちをうまく表現できないとき
→「説明する力」を育てる
語彙力を始め、順序立てて自分の気持ちを冷静に伝えることで
相手に正確に気持ちを伝えることができます。
小さいうちは難しいかもしれませんが
これも経験を重ねることで段々とできるようになっていきます。
・どんな気持ちだったの?
・どうして欲しかったの?
・次はどうしたらいいと思う?
などママから短い質問で気持ちを聞き出してあげます。
最初は単語だけでもいいです。
出てきた言葉を整理して
「順番を守ってもらえなかったから悲しい気持ちになったんだね」
など、ママが代弁してあげましょう。
すると、子供は段々と
「こうやって表現すればいいんだな」と理解し、真似するようになります。
③注目をして欲しいとき
→ママとの2人時間を作る
特に上の子供は、下の子が生まれてから寂しさや嫉妬を感じることがあります。
・上の子を尊重する
遊びに場所や、今日のご飯のメニューなど
小さなことでもいいので上の子の意見を聞いてあげるようにします。
すると、自分の意見が大事にされていると感じられます。
・ママと2人きりで過ごす時間を計画的に作る
短時間でも2人だけでお出かけにいくことは、
兄弟のいる子供にとって特別な時間になります。
計画的に「今度の日曜日は2人で買い物に行こうね」など約束をしてみるといいでしょう。
反対に下のお子さんが、寂しさを感じている場合には
下の子と関わる時間を増やしてあげましょう!
まとめ
PART1、2を通して、兄弟喧嘩の対処法について説明しました!
兄弟がいるご家庭のママみなさんが一度は悩んだことがありますよね・・
兄弟喧嘩もデメリットばかりではありません。
争うことを通して、子供はコミュニケーションを学んでいます。
ママが困らない範囲で見守ってあげながら、
今回紹介した方法を実践して「譲りあう心」を育ててあげましょう!
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