幼児期のお子さんに対して
「なんでこんな行動するの?」と疑問に感じたり、
「今の時期、どんなことを学ばせたらいいのかな?」と悩むことはありませんか?
子供の行動や個性は人それぞれではありますが、
人間の脳の成長段階には決まりがあります!
子供の脳が、どのように成長していくかをママが勉強しておけば
・子供の行動にも理由がある
・どんな学びを優先したらいいのか
・今のお子さんには何をさせるのが重要か
がわかるようになります。
そうすれば、ママの取るべき行動がわかるようになるでしょう。
また子供の理解不能な行動にも、
「この子はこんなことを学ぼうとしてるのか!」と寛大になれます。
今回は、ママにぜひ知っておいてほしい脳の成長段階を説明していきます!
脳の成長の仕方
生き物の脳は、環境に適応するために、大昔から進化を遂げてきました。
その中でも人間は特に高度な進化をしています。
進化といっても、全く新しいものになってきたわけではなくて
「古いものはそのまま、そこに新しいものが追加されてきた」
というイメージです。
なので、先祖たちの大昔のヒトの脳と変わらない部分も存在しているということ!
現代でも子供の脳は生まれてから、順番に成長をしていくので
それぞれの段階に合わせたアプローチが必要なんですよね。
イメージできましたか?
では早速、4つの段階に分けて見ていきましょう!
4つの脳の成長段階
①本能
まず生まれてすぐに働くのが「本能」です。
赤ちゃんは衝動や欲求が全てです。
ただひたすら「今」目の前の欲求を本能のままに行動します。
・お腹空いたら食べたい
・自由に動き回りたい
・痛かったら泣く
・面倒なことは嫌
0歳の赤ちゃんの心理そのままですよね。
しかしこれは赤ちゃんで終わるかというとそう言うわけでもありません。
小学生になっても、本能のままに行動することもありますし、
大人になってからでも、衝動や欲求に逆らえないことがありますよね?
夜中に甘いものを食べちゃう時など。。
この脳の成長段階で必要なのは、とにかくその欲求を満たしてあげること!
それによって次の成長へと進んでいくことができます。
②好き嫌い
この脳は1~3歳頃に成長していきます。
世の中にあるものを「好きと嫌い」に分けて主張していきます。
・これは楽しそうだから遊んでみよう
・知らない人に話しかけられても不安になって隠れる
・嫌いなものは食べたくない
などです。
好きなものに対しては、愛着を感じます。
嫌いなものに対しては、拒絶したり乱暴になったりします。
いわゆるイヤイヤ期の到来ですね。
この時期には「安心」を与えてあげてください。
ママがたくさん愛情を与えることによって
知らないものだらけのこの世界が「安心できるもの」と認識します。
③社会性
この脳は1歳頃から徐々に働き始めます。
他者への関心や、社会性が育ち始めていきます。
・友達が泣いていたら心配する
・物を貸してあげられるようになる
・周りの子と自分を比較し始める
といった、他者への関心を持ち始めます。
動物が群れを大きくして助け合った方が生存確率が上がるため、
脳が社会性を身につけ始めるのです。
2のイヤイヤ期も、この社会性が働くことによって
少しずつ収まっていきます。
④戦略と抑制
最後の発達段階です。この脳は大体2歳頃から発達していきます。
「戦略を立てる力と自己抑制」の能力です。
動物として、罠を仕掛けて動物を獲るといったような行動がこの脳の機能です。
・この物の仕組みはどうなってるのか?
・これを取るにはどうしたらいいか?
・今はやらない方がいいかな
など、過去の経験から予測をしたり、他人の心を読み取る力がついてきます。
この脳が成長するにつれ、
・問題を解決する能力
・計画を実行する能力
などに移っていきます。
この時期に必要なことは
とにかくたくさんの実体験をさせてあげること!
特に自然の中で遊ぶことはとても有意義です。
何も無い場所で、何かを生み出して遊ぶという経験が
4段階目の「戦略と抑制」の脳を育てていきます。
まとめ
人間には4つの脳の仕組みがあり、
それぞれ段階的に働き始めるということを説明してきました。
この脳の成長の仕組みを理解しておけば
子供の「イヤイヤ」や、「出来ないこと」も
「まだ成長段階なんだな」と納得でき、
ママのイライラや困りごとも減らせることと思います!
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