質問のスキルとは?
子供との会話の中で
「子供の本心がわからない」「会話がすぐ終わってしまう」「言い訳が多い」というような悩みはありませんか?
こういった悩みには子供への質問の仕方に原因があります。
子供は普段「自分の考え」よりも「正しい答え」を求められていることが多いです。
子供は気づかないうちに、「正しい答えは誰かが教えてくれる。」と思い、考えたり話したりすることが面倒になってしまっています。
質問のスキルは相手に正しい答えを求めるのではなく、
「相手のやる気を引き出す」「考えを深める」ことを目的にします。
ママの質問スキルによって、子供が「自分自身で考え、行動する」という習慣をつけていきましょう!
それではどんな質問をしたら、子供の考える力を引き出せるか、実際の声かけを解説していきます。
STEP1、限定質問と拡大質問を使い分ける
質問には「限定質問」と「拡大質問」があります。
・限定質問;「はい」「いいえ」で答えられるもの。
「今日のご飯は〇〇でいいかな?」
「今日の保育園は楽しかった?」など
・拡大質問;5W1Hを使った質問です。
「今日のご飯は何が食べたい?」
「今日はどんなことが楽しかった?」
コーチングのスキルでは拡大質問が大切だと言われています。
しかしなかなか答えが出ない時や「わからない」と返ってきた時は、
限定質問をしていくことで、子供の頭の中も整理されて答えやすくなります。
その後さらに拡大質問によって、自分の考えを答える練習をしていきましょう!
STEP2、チャンクダウン
チャンクダウンとは、大きな塊(チャンク)を小さくしていく(ダウン)ことです。
漠然とした質問ではなく、徐々に具体的なレベルにまで質問を落とし込んでいきます。
(例)お友達と喧嘩をしてしまったとき
NG
「どうしたらいいと思う?」
OK
「お友達と何があったの?」
「どんな気持ちになった?」
「本当はどうしたかった?」
「お友達に何て言えばいいかな?」
「いつ言いに行けそう?」
というように、子供が自発的にすべきことを考えて、行動にうつすことをサポートしていきます。
NG例のように、いきなり答えを求めるような質問をしてしまうと、
子供は責められているような気持ちになりますし、自分自身答えが見つかっていない状況なのにその場で答えるのは難しいことです。
まずは、そのときの子供の気持ちを汲み取ってあげましょう。
そこから自分のすべき行動を、具体化できるような質問に落とし込んであげます!
まとめ
質問の仕方を変えるだけで、子供の返答が驚くほど変化します!
決して「正しい答えを言わせよう」としないでください。間違った答えだったとしても、子供が考えて、言葉にして、行動することに意味があります。
そして質問のスキルを実践するのは大事なことですが、まずは「子供の気持ちを真剣に受け止めてあげる」ことを忘れないでください。
親子のコミュニケーションが楽しいとお互いに感じられるような会話を心がけましょう!
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