「傾聴」のスキルにはどんな効果があるか?
子供の話を受け入れ、否定することなく聞くことで、子供は「自分が受け入れられている」と感じます。
自分の存在を認めてもらえることは、子供の自己肯定感を高めてくれます。
自己肯定感とは、自分の存在を「自分は自分のままでいい」と思える心の状態のことです。自己肯定感を高めることはできれば、子供が自分で考えて、いろんなことに意欲を持ってチャレンジできるようになります!
逆に、「しっかりと話を聞いてもらえなかった」経験が蓄積されてしまうと、否定されることを恐れるようになります。そしてだんだんと、自分の考えを口にすることが億劫になります。
思春期を迎え、大事な進路の話をするときに「わからない・・」「別に・・」と言って、話すことを躊躇ってしまうでしょう。
そうならないためにも、ぜひ子供が小さいうちからどんな話も「耳を傾ける」ことを意識していきましょう!
「傾聴」のスキルを実践してみよう!
1、ただ「聞く」こと
子供の話を、口を挟むことなく最後まで聞くように意識しましょう。簡単だと思うかもしれませんが、日常の子供との会話を思い返してみると、意外と難しいです。
私自身がとてもせっかちな性格なので、
「こういうことでしょ?」「それでどうなったの?」などと、話の途中で答えを言ってしまったり、先を急かしてしまうことが多々ありました。
幼児期はまだまだ考えながら話をする時期なので、時間がかかります。またこちらの質問に対しての答えもすぐに返ってこないことが多いでしょう。
そんなときは子供の口から言葉が出てくるまで待ちます。私は心の中で数を数えて、30秒は待つように意識しています。30秒無言で待つことは大人の会話にはないので、非常に長く感じますが、子供の思考を止めてはいけません。
ママが答えを言ってしまうと、子供が自分で考えて自分の言葉にする機会を奪ってしまうことになります。
まとまらなくても長くなってしまっても、相づちを打ちながら最後まで真剣に「ただ聞く」ことが大切です。
2、否定しない
子供の話の中には、「不可能なこと」「間違っていること」がたくさんあります。
正しいことを伝えるのは必要なことですが、まずは話を最後まで聞いて、全て受け入れてあげてください。
話の途中で「それは違うよ」「ダメだよ」などと否定されると、子供は「自分の話を聞いてもらえない」「自分の話は信じてもらえない」と感じてしまいます。
一旦ママの意見は飲み込んで、どうして子供はそう思ったのか最後まで聞いてあげましょう。
小さい頃から、どんな話も否定せずに聞いてもらえた経験が多い子供は、「自分の話は否定されることはない」という自信がつきます。成長して思春期を迎えても、親に本心を話してくれるようになるでしょう。
3、座る位置を工夫して環境設定
子供と話をするときの座る位置を考えたことがありますか?
些細なことではありますが、座る位置によって子供に与える印象が変わってきます。
A)対面に座る:視線がぶつかるので警戒心を生みやすい
B)90度:視野を合わせることも外すこともでき、リラックスして話せる
C)横並び:視線は合わないが距離は近いので、安心感が生まれる
コーチングの場面ではBまたはCの座り方が良いと言われています。
子供が話しづらいと感じているような内容の場合には、ぜひ実践してみてください。
まとめ
ママが「傾聴」をしっかりと実践すると、子供が安心感と信頼感を感じます。
相手の話を聞くことは
「あなたの話には価値がある」というメッセージを伝えることです。
ぜひ紹介したポイントを実践して、子供が安心して話ができるような環境を作ってあげてください。
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